光と闇
「…ぃ、…きろ。」
んー、この声は誰?
まだ重たい瞼を必死に開けようとする
「…きろ、起きろ!!!」
『!!!!!!』
「随分とうなされてたけど大丈夫か?
汗もすごいかいてるし…
なにか悪い夢でも見たのか?」
ち、近い!!!!!!
起きてすぐに美形のどアップとか心臓に悪いよ…
「で、大丈夫なのか?」
大丈夫?
なにが?
あ、あたし変な夢みてたんだ。
そう確信した途端、身体から力が抜けてフニャフニャになった。
「ったく、さっきはうなされてたのに今度はヘラヘラ笑やがって。」
『ヘッ、ヘラヘラなんかしてないもん!』
あたしはムキになって言い返した。