Love★Battle

「あのっ…そのっ…」

いざとなると、上手く言い出せなくなる。


「…昨日、兄貴にあった?」


フェンスにもたれかかりながら、そう聞いてくる。


「うん…。」


「じゃあ…聞いたよな、俺のこと。」


「うん…。
 ね、樹…私…樹には無理してほしくないよ…」

そう言うと少し悲しそうな顔をした樹。


「ゴメン…」


そう言って屋上を去っていく樹。


私は黙ってその後ろ姿を見送った。



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