君に届くまで~夏空にかけた、夢~
プロローグ
碧空。
雲ひとつない真っ青な夏空に、かけてみたい。
この何の変哲もない人生と、でっかい夢と、かけがえのない友情を。
あと少し、ほんの少し手を伸ばせば掴めそうな、この空に。
かけてみたい。
この、一世一代の恋を。
ラスト・スイング。
「どうしよう! 修司!」
あの日、一緒に見上げた空に全てをかけて打ち上げられたら。
そしたら、届くだろうか。
「あたしもう……修司しか見えないよ!」
この夏空に、届くだろうか。
「じゃあ見てろ! そこで、見てろ! おれのラストスイング」
そしたら、君に。
届くだろうか。
雲ひとつない真っ青な夏空に、かけてみたい。
この何の変哲もない人生と、でっかい夢と、かけがえのない友情を。
あと少し、ほんの少し手を伸ばせば掴めそうな、この空に。
かけてみたい。
この、一世一代の恋を。
ラスト・スイング。
「どうしよう! 修司!」
あの日、一緒に見上げた空に全てをかけて打ち上げられたら。
そしたら、届くだろうか。
「あたしもう……修司しか見えないよ!」
この夏空に、届くだろうか。
「じゃあ見てろ! そこで、見てろ! おれのラストスイング」
そしたら、君に。
届くだろうか。