君に届くまで~夏空にかけた、夢~
1章:碧雲
    【碧雲】


あの頃のおれは、まあ、未熟もいいとこで。


自分の事に精一杯で。


君が何かを抱え込んでいる事にさえ、気付けなかった。


あの頃のおれは、碧い碧い雲だった。




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