相手にされない王子様


「ちょっと話がある。来てくれ」




俺はハジメと話すことなんてねーよ。


一体何だってんだ。


せっかくの有川との昼休みだったのに。




「話って?」




俺は人気の無い校舎裏に連れて来られた。




「俺も実は有川が好きなんだ。
――だから、邪魔するのは当たり前だろ」




「はぁ!?」
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