相手にされない王子様
「そっから段々疎遠になったんだ。
振られた男に似た奴の顔なんて見たくねーだろ?」
そんな…もの、なのか…?
「……だから、おあいこだ。丁度期間もあいて、昴がタイミング良く別れてくれたから…紹介しようかってな。
昴に勝てたらちゃんと有川が"俺"を見てくれてるってことだろ?」
そういうことか…
「悪いけど、絶対負けないから。俺が勝たせてもらう」
今回の気持ちは本物だから。今思えば今までの俺は悪いけど、全部本気じゃなかった。
「俺だって負けねーから」
男達のバトルが今、始まった。