相手にされない王子様


「はい」




その返事だけで俺は充分だ。




プチプチプチ……




地味な作業だなー…


目の前でこの俺を全く見ず、必死にプチプチをしている女がいる。


……俺はどうしてコイツなんかを好きになってしまったんだろう?




「見て下さい。スバちゃん」




ジャーンとプチプチを広げて俺に見せた。




「何か気づいたことはありませんか?」




気づくも何も……




「潰せてない所がたくさん残ってるぞ?」
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