相手にされない王子様
「まだまだですね…これだから相手にされないんですよ」
やれやれ…と言う感じの有川。
いや、ちょっと待て。
「相手にされないって何だ?」
誰に?
もしかしてコイツ…
「勿論、田口さんにです」
「おい、コラ。どアホ。
百歩譲ってせめて茜さんだろ?」
何で田口さんなんだよ。
さすがにその年代まで手ェ出したことはねーよ。
「へぇー…やっぱり茜さんですか。彼女は父親と2人で店を経営しているんです。現段階ではフリーですよ」
聞いてねー…
俺はお前以外の女なんぞ興味ねーんだよ。