相手にされない王子様


「ハァ――…仕方ねーな。分かったよ」




俺は適当に返事をする。あしらうのも面倒くさい。




「よっしゃ!ありがとうよ!
……久しぶりに遊ぶか」




――コイツも相当遊び人だよな…




「お前程じゃないからな」




「読心術使うな」




ったく…




「日曜日、いつもの店で。宜しくな!
ドタキャン禁止だからな」




そう言ってアイツはいそいそと携帯をいじくり回し始めた。
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