相手にされない王子様


「あの…私と、付き合ってもらえませんか?」




見るからに純情そうな奴だった。




「俺の噂知らないの?」




いつもなら二つ返事でうんと返すのに今日はしなかった。


もう疲れてたんだ。




「はい、知ってます。
……私なんかに似合わない学園の王子様だって」




あぁー…良い奴なんだろうけど……絶対コイツも好きになれねー


今までの経験値がそう告げている。
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