悪魔のようなアナタ(番外) ~with.Izumi~



『……な、何か用意しといたほうがいいのかな? お紅茶とお茶菓子……とか?』

『いいよ、別に。雑食だから』


――――雑食の絶世の美女。

よくわからない。

訝しむ灯里に、玲士は手近にあったメモにさらさらっと何かを書いて灯里に渡した。


『明日、これを買っておいて?』

『……?』


見ると、週末に使う食材だろうかずらっと食材が並んでいる。

ふむふむとメモを眺める灯里に玲士は目を細めて笑った。


『土曜はおれが作るよ。あれにお前の手料理を食べさせるのは勿体ないからね?』

『……』

『本当はザリガニやカタツムリでも十分だけど、調達するの難しいからね。ま、食べれるものを適当に作っとけば十分でしょ』


――――ますますよくわからない。

絶世の美女に、そんな適当なものを食べさせていいのだろうか?

灯里は不思議に思いながら、受け取ったメモを鞄にしまった。


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