『コンビニに行こう!』
…もう…どうして……?



なんて思ってるくせに、手はリダイアルで純さんの番号を探してる…。


かけようとしてる私…。


でも…

部屋をノックする音で、携帯を閉じた。



動揺していた気持ちを整理するために、深呼吸をしてからドアを開けると、そこには着替えを済ませたコウさんがいた。


『あれ?まだ着替えてないの?』

時計を見ると、別れてからもう30分が過ぎていた。
『あっ…携帯見てて…。』

『…もしかして、純さん?』

コウさんは眉間にシワを寄せた。


『えっ?』


『俺にもきてたから…』


『そうですか…。』


『純さん…。ハルちゃんのこと…好きなんだな…。』

コウさんの一言に驚いて、

『えっ…純さん彼女いるじゃないですか…。違いますよ…。私、妹みたいなものですから…。』

力なく笑った。


『そんな…顔…すんなよ…。』


コウさんの優しい言葉に、

…ヤバい…泣いちゃう……

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