『コンビニに行こう!』
『純さんを忘れられないならそれでもいい…。でも、俺とのこと…考えてくれない…?』


…コウさん…本気…?


『…そんなの…ダメです。……コウさん、……私をそんなに甘やかさないで下さい。』


そう言ってコウさんから離れた。


甘えちゃいけない…という思いと、嬉しい気持ち…

そんなズルイ私の、真っ赤になっている顔を見られたくなくて、コウさんに背を向けた。



それでも、コウさんは後ろから私を優しく、強く抱き締める…。



コウさんの絡まる腕にドキドキしてる…。


『ハルちゃん…無理だよ。俺、ハルちゃんが好きだから……沢山甘えてもらいたいんだもん…。』


…そんなの、ただコウさんを利用するみたいで嫌だ…

そう思った私は、コウさんの方を向き直り、

『コウさん…私は、純さんが……』

…好きだから……って言おうとしたのに…


コウさんの顔と私の顔が重なる……



柔らかい感覚が唇を包んだ…



私………コウさんと……



キスしてる…………?



< 103 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop