『コンビニに行こう!』
唇が離れ…
そっと目を開けたコウさんの目と、開けっ放しだった私の目が合った…。
何が起こったのか……
イマイチ、ピンとこない私にコウさんは少し申し訳なさそうに微笑んだ…。
『ごめん…。でも、ハルちゃんが悪いんだよ…。』
『…えっ……?!』
『だって…一番聞きたくないこと言おうとするから…。』
私は自然と涙が溢れた…
なんでだろう……
ただ、コウさんとのキスが嫌だった訳じゃない…
きっと、コウさんの優しさが辛すぎるほど分かったから……
コウさんが、こんな私を好きになってくれたことが嬉しかったからだ……
『ごめん、ハルちゃん。ハルちゃんの気持ち無視してキスしちゃって…。泣くほど…嫌だった?』
悲しそうな顔をしながら、コウさんは指で涙を拭ってくれた…