『コンビニに行こう!』
すると、また携帯が鳴り出す…
今度はメールだ……。
携帯を開くと、
“何時でもいい…連絡下さい。”
純さんからの一言メールだった。
何か返そうとするけど…
指が動かない……
私は何も返さずに携帯を閉じた…。
そして、廊下で待っていてくれるコウさんの元へと急いだ…。
ドアを開けると、コウさんは携帯をいじっていた。
なんだか険しい顔……
でも私に気が付くと、パッといつもの優しいコウさんに戻った。
……もしかして、純さんからかな………
聞けない私は、コウさんの顔色を伺うようにコウさんをジッと見てしまった…。
そんな私を見たコウさんは、
『何?!惚れちゃった?』
とニヤッと冗談ぽく笑う…
なんだか、ホッとした私は、
『…惚れちゃったかも…』
と冗談ぽく返した…。
嬉しそうに私の頭を“クシャッ”と撫でたコウさんは、
『行こうか?』
と照れを隠すように言った。