『コンビニに行こう!』

すると、また携帯が鳴り出す…


今度はメールだ……。



携帯を開くと、


“何時でもいい…連絡下さい。”


純さんからの一言メールだった。




何か返そうとするけど…

指が動かない……





私は何も返さずに携帯を閉じた…。



そして、廊下で待っていてくれるコウさんの元へと急いだ…。





ドアを開けると、コウさんは携帯をいじっていた。



なんだか険しい顔……



でも私に気が付くと、パッといつもの優しいコウさんに戻った。



……もしかして、純さんからかな………


聞けない私は、コウさんの顔色を伺うようにコウさんをジッと見てしまった…。



そんな私を見たコウさんは、

『何?!惚れちゃった?』

とニヤッと冗談ぽく笑う…


なんだか、ホッとした私は、

『…惚れちゃったかも…』

と冗談ぽく返した…。



嬉しそうに私の頭を“クシャッ”と撫でたコウさんは、

『行こうか?』

と照れを隠すように言った。



< 107 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop