『コンビニに行こう!』

私は苺のタルト…

コウさんはショートケーキ…。


ケーキが運ばれてくると二人で目を輝かせ、

『そっちも旨そう…ハルちゃん、半分こしようね!』
って子供みたいにいうコウさんがあまりにもかわいくて…

私は胸がドキドキしてしまった…。




そんなとき…

またコウさんの携帯が震える…



『なんだよ…誰だ〜?!』

ケーキを邪魔されて少し不機嫌なコウさんは、携帯を見て、更に不機嫌になった。



『今日子先輩ですか?』


私の問いかけに、


『…いや…、純さん…。………もしもし?!』


コウさんは不機嫌そうに出た。



『…はい。ありがとうございます、バイト変わってもらっちゃって……えっ?!ハルちゃんですか?…ちょっと待ってください…。』


携帯を耳から離し、私に携帯を差し出す…

『純さんが話したいって…』


少し怒って、少し悲しそうなコウさんに、私はただ…首を横に振った…。


そんな私を見たコウさんは、優しく微笑み、また携帯を耳に当てた。


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