『コンビニに行こう!』
『あの…はい…。』


戸惑う私に、


『ハルちゃん!』

コウさんは私の両肩を掴んだ…。


………痛い……。



コウさんの掴んだ手に力が入る…




『俺、彼氏でもないけど…怒れる立場じゃないけど…すっげームカついてる…』


『…あの…』


『ハルちゃん…俺と向き合おうとしてくれてんだよな…?!』


コウさんの問いかけに、私は俯いた…



そんな私の態度に、


『ハルちゃん…俺を見てくれよ…』

必死で…そして少し悲しげなコウさんの声に、私は顔を上げた…。



コウさんの顔が近づいてくる……




…私……

コウさんをこれ以上、利用したくない……



『…ダメ…!』


私はこれ以上近づけないように、コウさんの胸に手を当てた…


でも、コウさんは私の手を払い、腕を背中に回した…


強く引き寄せられる…



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