『コンビニに行こう!』
『…まだ誰にも…』

…あっ!まだ…って言っちゃった…


『まだ…?』

コウさんの顔が険しくなった…


『いや…あの…』


言葉が出てこない私に、

『純さんにもあげるの?』

コウさんの質問に答えられない私…


コウさんは、再びニッコリ笑って、

『ごめん!ハルちゃん…うちに来ない?』


『えっ?』


『これってケーキでしょ?大きさからすると…』


『…はい。そうですけど…』


『一緒に食べよ!』


『でっ…でもお家の方とか…』


『あぁ…俺、一人暮らし…』


『そうなんですか…って余計に行けませんよ!』


私は手をブンブン振って慌てた。



その私の慌てっぷりに吹き出したコウさんは、

『なにもしないよ!俺はハルちゃん家でもいいけど?』


…うちって…今日は両親がいる…マズイよ…




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