『コンビニに行こう!』

指の刺激で、“ビクッ”とした私は、

『コウさん…やめて!』

涙が止まらない…


怖い………


コウさんの名前を何度も叫ぶ…






“ガチャ”!!



急に玄関が開く…









コウさんの動きが止まった…





…純さんだった…。





一番見られたくない人が立っている…



一番見られたくない人が…私を見ている…





…やだ…


私ははだけた服を慌てて直す…




純さんは顔面蒼白のまま部屋に入り…


何も言わず、私に馬乗りになっているコウさんを殴った…




コウさんは、私から離れ…ベッドの下に倒れ込んだ…




純さんは自分が着ていた上着を私にかけ、私を片手で抱き…



私の荷物を拾い上げた純さんに引かれ、そのまま玄関へと向かう…








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