『コンビニに行こう!』
『ハルちゃん!』


コウさんの声にビクッとする…



『孝太…お前…のやりかたはハルちゃんを泣かせてまでハルちゃんを奪うことなのか?』


純さんは声を震わせて小さく唸った…


コウさんへの怒りが私を抱いてくれている手から伝わる…




『…ハルちゃん…ごめん…』


コウさんは小さく呟いた…





涙が止まらない私は何も言うことができない…


そのまま…何も言わず…



純さんと部屋を出ていった…










部屋のドアが閉まると、純さんは私をきつく抱き締めた…



何も言わずにただ…恐怖を取り除いてくれるように…


強く…きつく…抱き締めてくれた…






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