『コンビニに行こう!』
『思い出した?』
『はい…』
『これ…いつか返そうって思ってて…ずっと持ってた…』
私の手にハンカチを置いた…
『これ…まだ俺が持っててもいいかな…?』
私の手にのせたハンカチの上に純さんは手を重ねた。
『えっ…』
『俺さ…もうすぐ四年生ですぐに就活が始まるじゃん…。お守り代わり…』
にっこり笑って、ハンカチごと私の手を握った…
『…お守り…?』
『そっ!これを持ってると…ハルちゃんに応援してもらってる気分になるだろ…』
『…でも…彼女さんに…』
『就職…決まったら…話があるんだ…』
話を遮って…話があるという純さん…
『話って?』
『今は言わない…就職決まったら、お祝いして?』
『お祝い?』
『就活頑張るから…』
そう言って、私の手からハンカチを取る…
『だから借りるね…』