『コンビニに行こう!』
…痛いのやだ………!!!


って……あれ………??



痛くない………


っていうか…重い……



頭を上げようにも何かが覆い被さっていてあげられない……



『…っぃった………!』


市川さんが小さく悲痛な声を漏らした…


覆い被さってくれているのが市川さんだと気付くまで私は数秒かかっていた…




市川さんがゆっくり起き上がると、私は慌てて市川さんの顔を覗きこんだ。



『大丈夫ですか?ごめんなさい…。』


『………なんとか…。』


市川さんの顔は明らかに作り笑顔…



笑顔が歪んでる………



しかも、頬骨のあたりにうっすら傷………


『あっ!血が…。すみません。私、バランス崩しちゃって…』

私は慌ててポケットからハンカチを取りだし、市川さんの頬に当てた…。


『大丈夫だよ!これくらい。』


なんて言いながら左肩を押さえてる…


また笑顔……。




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