『コンビニに行こう!』
凄まじい音がしたせいで、マリさんが飛び込んできた。
『何事?』
『すみません!私が段ボール落としてしまって…』
私は頭を下げた……。
『そんなことより、怪我は?』
マリさんは心配そうに聞いてきた…
『あっ…市川さんが私を庇ってくれて…』
『じゃあ、休憩室に行きましょ!救急箱あるから…』
そう言われて、私は市川さんをそっと支えながら休憩室に入った…。
マリさんは救急箱を出してくれて、
『ハルちゃん、後はよろしく。レジが混んできたから…。』
お店へと戻っていった。
二人になった私は、救急箱を開けて消毒液と絆創膏を探した。
『本当にすみませんでした。』
半泣き状態で謝る私に、
『もう平気だよ!気にしないで。ハルちゃんが何でもなくて良かった…。』
……あっ…今、“ハルちゃん”って言った……