『コンビニに行こう!』

『山下くん!市川いるでしょ?呼んで!』



まだ固まってる拓さんの袖を引っ張り、


『拓さん?』


ハッと我に返る拓さんは、やっと口を開いた。

『いないよ…なんで来んだよ…』


だけど拓さんの言葉には耳を貸さない江美さんは、私をジッと見ている…


『…あなたがハルちゃん?』


鋭い目付きになんだか怖くなった…



その視線に私は凍りついてしまった…。


…なんなの?この威圧感…



『…はい。そうです。』


『そう…あなたが…。ねぇ…市川いるんでしょ?私、知ってるんだから…』


『マジで来てねぇよ…帰れよ!』

珍しく拓さんがキレてる。


そして、拓さんは江美さんの鋭い視線から私を隠すように前に立ちはだかった。



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