『コンビニに行こう!』

『…また来るわよ…私は。』

そう言って江美さんは店から出ていった。




変な胸騒ぎがする…



…やだ…何………?




拓さんを見上げると、拓さんはずっと江美さんを目で追っている…




江美さんが見えなくなると、ホッとしているようだった。


そんな拓さんに、私は、

『あの…江美さんって…あの人…どうしたんでしょうか…?拓さんの知り合いですか?』


『あぁ…ちょっとな…。』


言葉を濁す拓さん…


『純さん…もう来ると思いますから…待ってていただいた方が…』

『ダメだ!!』


言葉を遮って強く言う拓さんにビクッとした。


『…あの…拓さん?』


私の問いかけに拓さんは笑顔で、


『さっ…計算しよ!市川もそろそろ来るよ!』


拓さんの様子がおかしい…


その慌てように…いくら鈍感と言われている私でも…気付いた…



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