『コンビニに行こう!』
『でも…顔にも、肩にも怪我させちゃって…。あっ…肩には血とかでてませんか?』
その私の言葉に、市川さんは服を引っ張り、そのせいで肩が露になった…。
露になった左肩には段ボールの角の後がくっきり残ったアザが……
…痛そう………
『本当にごめんなさい!』
私は深々頭を下げた。
そんな私を見て、“クスッ”と笑った市川さんは、
『ねぇ…ハルちゃん、手を貸して!』
『えっ…手?』
頭をとっさに上げて、自分の手を見つめた。
それと同時に市川さんは私の手を取り、私の手を肩の傷の上に乗せる。
そして、市川さんは自分の手を私の手に重ねた…
なんだかわからない私は、市川さんの重なりあう手が恥ずかしくて…ドキドキして…
戸惑っていた………。