『コンビニに行こう!』
きっと…コウさんに頼りたくて、ここに来てしまったんだ…私…


でも…頼ってはいけなかったんだ。



これは私の問題だった。



ここに来たことを後悔した。



『私…帰ります。すいません。』


頭を下げて裏口から出ていった。





夜風が私の頬に当たる…


冷たいはずなのに…


感じない……






歩いていると、拓さんが追いかけてきた。


『ハルちゃん待って!送っていくよ。』


『いえ…大丈夫です。』


私は笑って断った。


私の笑顔にいたたまれなくなったのか、拓さんが、

『ハルちゃん、市川はね…』

何か話そうとしていたけど遮った。

『もう、いいんですよ!終わったんです。私の中で…』


『ハルちゃん!話を聞いて!』

『嫌です!何を聞いたって……。…………純さん…江美さんとキスしてました…。』




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