『コンビニに行こう!』
『待って!純さん!無理!』

『なんで?』


『だって…この格好じゃ…』


『気にしない!』


『気にしますよ!!』

私の必死の声に、純さんはピタッと止まった。



『…だな…。今のハルちゃん、かわいすぎだし…誰にも見られたくないなぁ…』


『あの…そんなんじゃなくて…こんなにダボダボじゃ…恥ずかしすぎです…!』

純さんは私をマジマジ眺めた後、

『もう…ハルちゃんを誰の目にも映したくないなぁ…』


座った純さんは私を引き寄せる…


『なんですか…それ…』

私は笑った。


『…ハルちゃん…。俺と一緒にいるとき以外…不細工になってよ…』

なんて、真面目な顔して言う純さん…。


『えっ?』

『じゃないと俺は…不安。心配。多分…一生…。』



純さんの声はだんだん弱々しくなる…。





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