『コンビニに行こう!』

『指輪も…付き合いだしてからすぐに買ったものだから…安物なんだけど…。』

純さんは照れながら続ける…


『転勤は…きっかけかな…。でも…ここでハルちゃんが就職することが決まってたから…最初は一人で行って…落ち着いたら…って思ったんだけど…。俺、ハルちゃんと離れるって考えたら…っていうか、考えらんなかった…。ハルちゃんが傍にいないのは俺んなかであり得なかった。』



『…純さん…。ほんとに?』


『ハルちゃん?』


『はい。』


『…俺の…一生に一度の…最大の我が儘を聞いてくれないか…?』


『我が儘…?』


『ずっと俺の傍にいてくれ…。』



………涙で…声が出ない…



そんな私に、更に…


『ハルちゃんの就職先…俺に変更して…。』





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