『コンビニに行こう!』
『私で…い…いの…?』



やっと出た言葉に…


『ハルちゃんじゃなきゃダメなんだ。ハルちゃんが初めてなんだよ…すべてが欲しいとか…愛しいとかって思えたの…。…結婚しよ…。』



純さんは親指で、私の涙を拭った…。



『…はい。』



拭ってもらったのに…また溢れる涙…




純さんの前で…沢山泣いたけど…今までで…一番幸せな涙だよ…






『良かった…。ハルちゃん…幸せになろう…。左手…』



純さんは、箱から指輪を取り出し…私の左手を持ち上げた…




私の左手の薬指に指輪をそっと滑らせる。



ピッタリだった。




『…ハルちゃん…?』


私は純さんを見上げた。



純さんのキスが降りてくる…。








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