『コンビニに行こう!』

『だって嬉しくてぇ…』


渋々私から離れたお母さん…


『…あ…ありがとうございます。ご挨拶が遅くなりまして…申し訳ありません。』


私が頭を下げると、

『そんな堅っ苦しいのはやめにして…中に入って!』

って笑っていた…。



…あっ…この笑顔…


純さんと同じ…



私はお母さんの笑顔に…


骨抜きにされてしまった…




そんな私の背中を押してくれた純さんとリビングに入る…



ここも…別世界…


日本にいることを忘れそう…


またもや、ヨーロピアン調…。



ソファーに座る前に、

『あの…これ…お母さん…。もしよろしかったら皆さんで…』


途中に買った手土産のケーキをお母さんに渡した。


お母さんはピタッと動きを止めて…そして…真顔…。






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