『コンビニに行こう!』
『あの…はい……。』


頭をペコッと下げると、


『きゃー!超かわいい!』

…今時の女の人が私に抱きついてきた…。


甘い香水の香り……



『私に何でも聞いてね!っていうかやめないでよぉ!…今井…えっとハルカさん?』


『…あっ…』
『違うよ!ハル!ハルって読むの!先輩!』


コウさんが私の代わりに答えた。


『あっ!ハルちゃんね!なんかさぁ…ハルちゃんって連れて歩きたいくらいにかわいいのね!超かわいい妹って感じ!』


まだ抱きついているこの女の人は、“櫻井 今日子”さん…


英文科、三年生…。

このサークルで一番、今時かも…。


『でしょ?バイトでもそんな感じで可愛がられちゃってるし…。』


『えっ!バイト同じなの?』


『あっ…はい。さっき偶然お会いして…。』


『手…出さないで下さいよ!じゃないと、俺、バイトのやつらに殺されます!』

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