『コンビニに行こう!』
…大袈裟な…。コウさんって本当に、いつもお調子者だ…。
『あの…コウさん…。これから私、バイトに行かないと…』
そっと、コウさんに耳打ちした。
『えっ?これから?じゃあ俺もシフト入れに行こうと思ってたんだ!一緒に行こうか!』
『えっ…あっ…はい。都ちゃんは?帰る?』
『あぁ…私はまだ話してようかな…』
都ちゃんは他のサークルの男の人とおしゃべり中だった。
『すいませーん!先輩、俺ら消えます!』
『あー?孝太!勧誘は?』
『すいません!バイトっす!』
そう言ったコウさんは私の手を引き、部屋を出ようとした。
私は引っ張られながら都ちゃんに挨拶して、先輩達にペコッと頭を下げて部屋を出ていった。