『コンビニに行こう!』
『ふぅ〜!やっと解放されたぁ!』
コウさんはヤレヤレと肩の荷が下りたように言った。
…そんなことより…私は気になって仕方ない…
…この繋いだ手……
いつまで繋いでいればいいのかな……
そう思い、まだ繋いでいた手を見つめていると…
『あっごめん…。』
恥ずかしそうにコウさんは、“パッ”と繋いでいた手を離した…。
『あっ…いえ……。すみません…恥ずかしくて…。』
『…こっちこそごめん。っていうか、そんなかわいいこと言うと襲われちゃうよ!』
『えっ?』
『分かってないね…本当にハルちゃんって天然…。』
『はぁ……』
…どこがかわいかったんだろうか…
よく分からなかったけど…
『いや…まぁいいや…じゃあ…行こうか…。』
少し気まずさを残しながらコウさんと私はバイト先へと向かった…