『コンビニに行こう!』
『はい。そうですね…』


冷蔵庫から出ると、美雪さんしかいなかった。


ちょっと震える私を見たコウさんは私の頬に、そっと手を当てた。


『ほら!こんなに冷たいじゃん!どれくらいいたの?』


優しく微笑むコウさんの手は…


温かくて……


せっかく冷やした目頭がまた熱くなってきそう…




その時、純さんが、


『孝太!飯食った?』

と言いながら、倉庫のドアを開けた。



『あっ!純さんも触ってみ!ハルちゃんのほっぺたすっげー冷えちゃってんの!』

コウさんがケタケタ笑った。


『まだ冷蔵庫にいたの?』

純さんの手が私の頬に触れる…


“ビクッ”とする私に、


『本当だ。風邪ひいちゃうじゃん。』

優しく笑う純さん……。




胸が痛い………




純さんの笑顔が…今は…


辛い………。


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