『コンビニに行こう!』
『あー!ハイハイ!セクハラやめ!ハルちゃんが固まっちゃってるじゃん。』


美雪さんが割って入ってくれた…。


…ホッとする私……。


好きだから振りほどけなかった…。

こんなに純さんにハマってたんだ…って実感する…。



『ごめんね、ハルちゃん。風邪引いちゃうから…』

優しく笑う純さんは、自分の着ていたシャツを私の肩にかけた。



…彼女いるのに…


どうして優しくしてくれるの…?


余計…辛い………。




純さんの香りがするシャツに包まれて…



辛いのに…


悲しいのに……



嬉しい自分がいた……。









それから私は、必死に作り笑顔で頑張った……。



…早く時間が過ぎればいい………。



そう願いながら……。






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