『コンビニに行こう!』
『でも……その人、“彼女”いたの……。』


また手元の携帯に視線を落とす…。


『マジで…?……きついな…。』

眉間にしわをよせ、まるで自分のことのように悔しそうに言ってくれるノリ…。
私は親友であることに心底嬉しく思った…。

『でしょ?参ったぁ…。…なのにね…こんなメール、私にくれるの…。』


手元の携帯の画面をノリに見せた。



携帯を受け取って画面を見たノリの顔はみるみる怪訝な顔に変わる…


『なんだ、こりゃ…。この人…なんなの?』


ノリは少しキレていた。



『だから…彼女いるのに、諦めきれなくて…。もっと好きになっちゃったよ…。』

力なく笑った…。



『……やめちゃいな!………って言いたいけど…。無理だよね…。……でもさ、いいんじゃない?忘れなくても……。』


さっきまでキレ気味だったノリは優しい顔になっていた…。


『えっ…?』


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