『コンビニに行こう!』
抱きついていたマリさんに、純さんは、

『ちょっと、交代!』

と言って、私から引き離し、代わりに純さんが私をギュッと抱き締めた…。



…えっ……?


声も出ずに、ただ抱き締められてる私に、

『あー…良かった。ハルちゃん、帰ってきた…。』

安心したような純さんの声……。



抱き締められながら、

これはどういう意味なんだろう……なんて考えてた…。

すごく嬉しい気持ちと、彼女に悪い気持ちが交差して…複雑だった…。



そんな私に気が付いたのか、マリさんは、

『ちょっと、純くん!そういうことは彼女にしてください!』


純さんは、“彼女”の言葉にピクッと反応した…。

そして、私から離れた純さんは、
『…あぁ…ごめんね。嬉しくて……つい…。』


私をチラッとみたマリさんは、

『“彼女”いるんでしょ?ハルちゃんにチョッカイ出さない!』


……もしかして…マリさん。…私の気持ち、気付いてる……?


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