『コンビニに行こう!』

休憩室にはマリさんと私…二人になった。


何もかもお見通しのマリさんにちょっと気まずくて、
『…あの……、マリさん…』

って言いかけると、

『ハルちゃんは?今日はどした?シフト入れに来たの?』

優しく遮ってくれた。


『あっ…はい。そうです。』


…本当は純さんに会いに来ました…なんて言えない…


『………気にしないほうがいいわ…。ハルちゃんが元気になってくれて良かった!はい!シフト表!』



…マリさんって優しいな…

何も聞かないんだ……。


きっと何もかもわかっているから、敢えて聞かないでいてくれてるんだ……


『ありがとうございます。』

色んな意味を込めて、お礼を言った。



…もう、いいや…。


“妹”でも……。

恋愛対象外だとしても、純さんに愛しいと思ってもらえるなら…


今はそれで十分だ…。


でも、必ずこの気持ち伝えて決着つける…。


でも、その前に私、強くならなくちゃ……。



…もっと、強くなるんだ…。






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