『コンビニに行こう!』
堪らなくなった私は、純さんの胸を押し、離れた。


そして、純さんを見上げ、ニコッと笑う…


『もう!分かりましたよ!“アニキ”!“妹”は背伸びしないでゆっくり大人になるよ。心配しないで…』

目に涙をいっぱい溜めて笑った…。



もうこれで精一杯…


精一杯の私の強がり…。




私…頑張って笑ったのに…


純さんは笑ってくれなかった……。



ずっと…ずっと………


悲しそうな顔…してた…。






『…送っていくよ…。』

と言ってくれた純さんに、


『いいえ、大丈夫です。これから行くとこあるんです。』

断った…。



『どこ?』


『もう!アニキには関係ないですよ!心配性だなぁ…』


荷物を肩にかけると…


『…アニキって言わないでよ…。』


と下を向く純さん…


少し震えてる……。




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