龍奇譚-彼女の秘密-
――――ドゴッ!!!!!
(うはっ、むっちゃ良い音………!!!)
思いっきり殴ったおかげか、少し気が晴れた。
凌はというと、エビフライを口にくわえながら俺を睨み付けてきた。
…が、その状態ではアホ面にしか見えない。
危うく吹き出しそうになったのを押さえ、
凌に前を見るように促す。
凌はエビフライをくわえた状態で前を見据えた。
そして、前にいる人を見て心底驚いているようだ。
無理もない、龍宮が席を立つなんて殆どないからな…
俺も驚いたわ………
凌と龍宮はその場で少し言葉を交わすと、
2人は教室を出て行った。