龍奇譚-彼女の秘密-
第2章
混乱
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あれから俺は逃げるようにして音楽室を飛び出した。
その理由は、龍宮の言葉と表情………
『死んでもらおうかしら…』
そう言った龍宮の顔は表情は消え去り、
殺そうと思えば今すぐにも殺せるのだというような感じで、
あのままそこにいるとそれは本当に現実になってしまいそうで、
情けないことに、俺は怖くなりそこを飛び出していた。