龍奇譚-彼女の秘密-
………………
(早いな……)
侑大はもう制服へと着替え終わっていた。
ついさっき片付けが終わったというのに、その早さは尋常じゃない。
侑大の特技、早着替えが披露された瞬間だった。
「おー、またな」
俺はそう返すと、
侑大は片手を上げ「またな」と残しその場を去って行った。
この感じだと、昼間の事は忘れたんだな……
単純な奴め……
それは俺にとってもちょうど良かったが……
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