龍奇譚-彼女の秘密-





「そして、こっちに座っているのが長男の要(カナメ)」



いつの間にか言い合いは終わっていて、

美波さんは気を取り直して自己紹介の続きをする。





(切り替えが早い……っ。





………………ってか、



何か、俺…



超、

睨まれてるんですけど………!!!)





美波さんの指差した先に座っている青年………



要さんは俺がこの部屋に入ってきたからずっと、睨んでいるのだ。





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