龍奇譚-彼女の秘密-
「は・な・れ・ろーーー!!!!!」
「い・や・だーーー!!!!!」
「………………………はぁ」
「もう、やめなさい2人とも。彼が困っているでしょう」
「………………へっ?」
いきなり話を振られて、間抜けな声が出てしまった。
「ほら~」
と美波さんは龍宮3兄弟を促した。
「へへ。ごめんね、お兄ちゃん」
「……………いや、だ、大丈夫…」
結人くんは龍宮から離れ、美波さんの横に座り直した。