龍奇譚-彼女の秘密-
「とりあえずは………だ。
水嶋君の待遇は保留にして、
まずはあれについて知りたいだろうから、
教える事にしよう」
………………
「……………えっ?」
「はっ?いいのかよ、親父!!?」
俺と要さんの驚きの声が部屋の中に響いた。
まさか、保留だなんて…
それにあれの事を教えてくれるとか…
今すぐにでも殺られるものだと覚悟を決めていたのに、
努さんのまさかの提案に驚きを隠せなかった。