龍奇譚-彼女の秘密-
「まあ、信じろというのが無理な話だが……」
「でも、本トだよ?」
結人くんが泣きそうな瞳で俺を見つめてくる。
「……………うっ」
「………お兄ちゃん……」
「………っ、分かった…!!信じるよ!!!」
「やったあ!!!!!」
「よし、それなら話が早い」
俺はうなだれた………
なんか、俺……
誘導された………?
俺の見えない所で、努さんと結人くんが親指を立てていたとは知らずに………