龍奇譚-彼女の秘密-
ニョキッと、横合いから腕が伸びてきた。
その手は一切迷うことなくカフェオレのボタンを押した。
………………………
……………はっ?
はぁーーーーーー!!!??
「おまっ、ちょっ、侑大!!!
てめー、何してくれんだよぉーーー!!!!!」
「いや~、つい手が伸びちまってよ。悪い悪い」
そう言いながらも、その手にはしっかりとカフェオレが握られている。
そして、侑大は女子でもやる人は居ないだろう行動、
頬に手をあてテヘッと舌を出し笑った。