龍奇譚-彼女の秘密-





「痛っ……いきなり、何すんだよ!!」

「いや。何かイラッとしたから、殴った」

「そんだけの理由!?」

「そうだけど」



俺はおどけて言ってみせた。





「凌………」

「ん、何?」

「キモい」

「うん。知ってる」

「……………」

「……………」



2人の間に短い沈黙が降りた。





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