龍奇譚-彼女の秘密-





俺のなけなしの金が………



こんな身近にあった魔の手により、100円は消え去った。





………………はぁ…………



俺は侑大への嫌味として、大きくため息をついた。





「まぁ、今回はいいけどよ……

今度、何か奢れよ」

「おぅ、サンキューな」



過ぎた事をグチグチ言っていても、しょうがない……





俺は侑大を少し警戒しつつも今度こそ、

しっかりといちごミルクを買うことができた。





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